日々思うこと

キリスト教カトリック信者

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キリスト教カトリック信徒11億人の頂点に立ち、その精神的支柱ともいうべき第264代ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が亡くなられました。4月8日に行われた葬儀には、米国からブッシュ現大統領と父親のブッシュ元大統領、クリントン前大統領と三代の大統領が歴代大統領として初めて参加したほか、ブレア英首相、シュレイダー独首相、ハタミイラン大統領、アナン国連事務総長ら世界各国の要人や国際機関、宗教団体の代表者4700名の参列をはじめ約30万人の一般信徒も参列する史上最大規模の葬儀となりました。サンピエトロ広場に入れなかった信徒ら一般市民も含めると、約200万人が葬儀に詰めかけたということです。

カトリック教徒を多数抱える中南米や欧州の首脳だけでなく、宗教の壁を越えて各国の要人が集まりイタリア公共テレビは『地球議会』が開かれたとも伝え、葬儀は三大啓示宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の和解に尽力した法王の足跡を象徴するものとなりました。日本からは、小泉純一郎首相の代理として川口順子首相補佐官が参列したが、世界の平和を願う為にも小泉純一郎首相の姿がなかったのが残念です。

ヨハネ・パウロ二世は、その26年にも及ぶ長い在位の中で外遊すること104回、『空飛ぶ聖座』と称されるほどの行動力をもって世界各地で平和の尊さを説き続けました。東欧や旧ソ連の民主化など東西冷戦の終焉を迎えつつある激動の国際政治にも深く関与し、また他宗教と対話により和解を図るなど数多くの難題に立ち向かい『バチカン外交』とまでいわれた平和外交を推し進めました。

ヨハネ・パウロ二世が、カトリック信者のみならず宗教、思想、世代を越えて敬意と共感を集めたのは、類まれなその行動力による直接対話と人類共通の願いである平和を追求して止まない姿勢にあったのではないでしょうか。宗派や国籍が違っても人々が願うのは平和であり日々の平安です。日々の平安を願い、感謝の祈りを捧げることこそ宗教の原点ではないでしょうか。

私たち日本人は、戦後の物の無い苦難の時代を乗り越え驚異的な経済発展を遂げ、物質的に非常に豊かな時代に生きています。豊かであること平和であることを、当たり前のものとして少しないがしろにしてはいないでしょうか。平和であること、豊かであることを再認識して常に感謝の気持ちをもちながら日々生活することによって、家庭の平和、地域の平和、日本の平和そして世界の平和へ少しでも貢献することが大事であることを改めて感じさせられました。